最近数多くのメディアを目にして思うことがあります。
「法人が運営しているメディアが面白くない」ということ。
法人が運営しているということは、予算もかけられているだろうし、関わっている社員もそれなりにいるだろうに、その割に面白くないメディアが多くないか?それが最近の私の疑問です。
むしろ、メディア運営に予算も人件費も多くかかっていない個人ブログのほうが面白い。そして、その個人たちは、しっかりとファンを作り、自分のサービスに集客をし、売上を上げているという事実もある。
今やマスメディアよりも、個人メディアがチカラを持つ時代だ!と、そう言ってしまえば、確かにそうなのだろう。
でも、実際は個人メディアがチカラを持つ時代でも、個人に出来て法人に出来ないことはないと思うんです。
では、何故、法人のメディアはつまらないのか?
それは、「読者との距離が遠い」から。
今の時代、ネット検索をすれば欲しい情報は即座に手に入れられるようになっていて、情報そのものに価値がない時代になっています。情報が簡単に入手できなかった時代は、欲しい情報を提供してくれるというだけで、読者からのロイヤリティーを獲得出来ていたと思うんです。でも、今は違う。
メディアを通じて提供する情報は、読者との出会いにきっかけであって、その出会いを一瞬で終わらせるのか、長い付き合いに変えていくのか、そのチカラを各メディアは求められています。
だって、ふと検索結果で見た記事も、SNSで流れてきた記事も、興味を持って開いて読んだとしても、それがどのメディアで書かれていたものなのか読者は大して重要視していないですもん。
欲しい情報が得られて、「ありがとうー!」で記事をスマホのブラウザから消して、終了です。
メディアの印象が薄いんですよね。だから、覚えてもらうきっかけを作らないといけない。それが法人メディアは下手だと思うんです。
その点、個人ブログは読者に覚えてもらうきっかけを自然と作っているブログが多い。
そのポイントは、
1、個人が全面に出ている
2、自分の失敗談や人間性を赤裸々に語っている
3、SNSを通じて読者と交流をしている
この3つ。
個性が出やすいんですよね。そして、SNSでのリアルに近い双方向のコミュニケーションによって、読者との距離が近くなるんですよね。だから、読者は同じような情報が載っていたとしても、距離が近い人のメディアから情報を取るし、信頼するようになる。
この積み重ねが、徐々に距離を広げ、法人メディアよりも個人メディアが面白いという状態を作ってしまっていると思うんです。
これ、逆に捉えてみると、
1、個人が全面に出ている
2、自分の失敗談や人間性を赤裸々に語っている
3、SNSを通じて読者と交流をしている
この3つのポイントを法人のメディアも取り入れることが出来れば、ファンが集まる媒体に育てていけるということ。
大事なのはPVじゃない。
どれだけ濃いファンが自分たちのメディアに集っているかということのほうが重要。
だからこそ、読者との距離を意識し、リアルコミュニケーションを図っていく必要があるでしょう。
法人メディアはもっと個人ブログに学んだほうが良いよね。
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