自分たちが作った商品やサービスを、
「作ったぞー!!新しい商品がこれ!!」
「こんな技術を搭載したよー!!どうだ!!」
と、商品の売り手側が自分たちで作った商品を一方的に消費者に訴求をしていく、いわゆる男性的なマーケティングは今の消費者には嫌われる。
そんなことを、今日この日経ビジネスの特集を読んで、更に確認を深めました。
(ホントに面白いので、ぜひバックナンバー読んでほしいです。)
その中でも、特に印象に残ったのが「AWAKE」という化粧品ブランドのブランド戦略の変化でした。
単品でも気に入ってもらい他ブランドの商品と組み合わせて使ってもらえば十分
化粧品というと、すべてのパッケージが統一化されていて、ライン使いを訴求するマーケティングが一般的でした。特に高級路線の化粧品ブランドであれば特に。
でも、今は違うらしいのです。
「マスブランドの世界観で消費者を囲い込むことは難しい」
よって、パッケージも単品でビジュアル映えするように変更をし、商品ごとに色や柄を微妙に変えたというのです。
ということで、AWAKEのHPを見てみたら、昔のAWAKEのブランドイメージと全然違う!!!昔はもっと高級路線のパッケージだったんですよ。
びっくり。
2018年5月現在のAWAKEのヘッダー画像がこれ。
(参考サイト:https://www.awake.co.jp)
・まずは手にとってもらう
・1品でも良いので使ってもらう
囲い込むのではなく、敢えて消費者に「選ぶ自由」を提供することによって、手軽に使ってもらう、少し使うのを休んでもまた戻って来たくなるブランドイメージを訴求していく。
そんなことを意識していくことが、今の時代は求められているかもしれません。
「愛している」という言葉が減って「好き」という言葉は増えた世界
少し話しが逸れますが、音楽の世界で「愛している」という言葉を使う曲が減っているという話しを聞いたことがありますか?
その代わりに、よく使われるようになった単語が「好き」という言葉なんだそうです。
この事実は世相を反映していて、
・「愛している」=重くて使えない
・「好き」=気軽に自分の思いを伝えられる
という現代の人の思考が現れているんだそう。
消費行動も同じようなことが言えるのかもしれません。
・わたしたちのブランドが最高!
・ライン使いすることこそ、最高の結果を出す秘訣!
というような従来の化粧品マーケティングの在り方ではなく、気軽に1品使いをしていただくライトさこそ、消費者が居心地が良いと感じる秘訣なのかもしれません。
縛られたくないし、干渉されたくない。でも、ちょっと気にかけてほしい、いつでも受け入れてくれる場所を用意しておいてほしい。
そんな消費者のニーズを叶えてあげる場所を用意することが、今のマーケティングに必要なのかもしれませんね。
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