最近ハマってよく見ているアプリがあります。
それは「メルカリ」。
出品者側で使うことは前からちょこちょこあったんですが、最近ハマっているのは購入者側としてメルカリを活用するということです。
というのも、出品者側の目線として、自分が使わなくなったものを必要な方に届けていくというメリットは感じていたものの、購入者側としてメルカリを使う理由というか、意味付けが私の中ではいまいち腑に落ちていなかったんです、今までは。
でも、ふとしたきっかけで使ってみたら、「あれ?これ結構使える仕組みなのかもしれない」と、そう思うようになったのです。
人は面白い、自分に合っていると感じたら、自発的に触れる機会が増えるというもの。おかげ様で、最近お気に入りの「東京カレンダー」のアプリよりも触れている時間が長くなっているかもしれません(笑)
購入者の立場で感じたメルカリの仕組みの凄いところ
メルカリを購入者として使う前の私の、メルカリの印象というと、
・出品される商品のジャンルが多くて情報に埋もれてしまって「これが欲しい!」と明確になっていないと買い物が成立しにくい
・不用品を販売するために使う人が多く、写真で「欲しい!」と訴求されることが少ない
こんな印象だったわけです。
例えば、明らかに「ヴィトンの財布が欲しい!」とか、「エルメスのスカーフが欲しい!」とか、欲しい商品のジャンルやブランド名が決まっていれば、掘り出し物・お得品がメルカリは見つかりやすいのかもしれません。
でも、具体的にこれが欲しい!がない場合、明らかにネットサーフィンしにくい。その点、リアル店舗であれば、フラッとお店に立ち寄った時に偶然の出会いをして、思わず商品を買ってしまうということが起こりやすいような。そんな気がしません?
と、思っていたんですが、どうやらメルカリの仕組みはそうではないらしい。(一消費者としての見え方の話しをしているので、もち間違っていたら、すみません・・・。)
ふとしたきっかけで、私は洋服を見始めたわけです。
特にワンピースを。
そしたら、アプリを開くたびにワンピースの新着情報ばかりが並んでいるわけ。
ワンピースからニットに見るものを変えたら、今度はニットの新着情報ばかりが並んで見える。
今の時代、ちゃんと見る人に合わせた表示画面のカスタマイズがされる技術が組み込まれているということですね。
しかも、見ている商品のブランド名が登録されている場合、そのブランド名をクリックすると、そのブランドに特化した商品一覧ページが出て来るし、もはや「使いやすい」としか思わなくなってきました(笑)
知らなかったブランドとも出会えるしね。好きなテイストの服を出品している人との出会いがあれば、その方が出品しているものの中から、更に気になるものを見つけられたりするし、まさにAIの力なのかしら、この技術革新は!?すごいなー。
確かに中古品が多いけれど、綺麗な写真で掲載している人も多くて、きっとちゃんとビジネスとして活用している人も多いのだろうなぁという印象を受けました。
なかなかの優れものだぞ、メルカリ。
メルカリは物販だけでなくスキルをシェアする仕組みも提供し始める(teacha)
この優れもののメルカリさん。
モノのシェアだけでなく、スキルシェアをする仕組み「teacha(ティーチャ)」を2018年春頃に新たにリリースすると言われています。スキルシェアは、私も大好きな「ストアカ」さんや、「タイムチケット」など、いくつか既に日本でサービス提供している会社がありますが、モノに関しても、スキルに関しても、とにかく個人間取引が熱い!!
スキルシェアも、法人が提供するスキルを学ぶ仕組みの場合、どうしても「教える側」「教わる側」の立ち位置が明確になりすぎることと、講座自体が高単価になりやすい。
もっと気軽に持っている知識やスキルをシェアする、もっと気軽に学びたいことを学びに行くという、学ぶと教えるのハードルを下げたんが、スキルシェアの個人間取引の仕組みですよね。
そうやって考えていくと、モノのシェアも、スキルシェアも、個人間で安心に取引が出来る仕組みがどんどん整備されていって、今まで規定のルールや市場ルールの中でビジネスをしてきた法人のサービス・モノが売れないという時代に突入しているわけです。
さて?法人ビジネスのポジションは何処へ行く?
個人間取引がマーケットの中に入ってくると、明らかに価格破壊が起きる。これは当たり前のことです。
じゃあ、法人はその価格破壊の中でビジネスをしていくのか?ある意味、それも一つの選択肢なのかもしれません。
今まで固定で抱えていた従業員を減らし、雇用という形態ではなく、ビジネスパートナー、業務委託という形態し、会社が抱えている装備自体を軽くしていく。
もしくは、自社の根強いファンを地道に獲得していく活動をしていく。
モノやサービス自体で勝負するのではなく、コミュニケーションを通じて自社のファンになってもらう。個人ビジネスを展開する人たちがやっているような「●●さんだったら、何のサービスでも購入しますよ」のファンを作るという活動です。
その一つの答えとして、完成品をマーケットに販促していくやり方を止め、マーケットで販売する製品作りのところから消費者に関わってもらうようなクラウドファンディングを大手企業で導入しているところも出てきていたりします。
自分が開発に携わった商品・サービスだったら、愛着が沸いて購入するし、自分の周りの人に勧めますもんね。
こうやって、個人間取引が当たり前になってきた時代だからこそ、法人も勝負の仕方を変えていかないといけない。そんな過渡期がまさに今訪れているんでしょう。
今までの市場取引のルールで仕事なんてしていられない!!
消費者が自社に愛着を持ってくれるような仕掛けをマーケットに対して行っていく必要があるというわけです。
そんなわけで、法人さんは個人でビジネスされている方たちのファンの集め方をもっと真剣に学んだほうが良いよ。
と、メルカリの面白さから感じた今日この頃です。
近々、そんな法人向けセミナーも企画しようかと現在練っているところです。
では、また。
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